Nickel Plating ニッケルめっき(Ni)
対応素材
概要
装飾用途から電気部品などの機能用途まで、幅広く使われているめっきです。電解ニッケルめっきのタイプは無光沢・半光沢・光沢(ワット浴)・ストライク(ウッド浴)がありその用途によって使い分けを行います。
加工可能寸法
0.4mm程度の極小物やバレルめっきでの試作・量産品に対応
吊るしめっき 250×1000×600
(半光沢回転めっきのみ対応可能)
加工方法
バレルめっき・吊るしめっき共対応可能
光沢ニッケルめっき
光沢ニッケルメッキは銀白色の反射率の高いメッキで美しい光沢が特長です。光沢材によりレベリングが効いた表面状態となっており、平滑で滑り性が良く手触りも滑らかです。導電性が比較的高いため電気接点などに多く使われています。用途としては、金めっき・クロムめっきなどの光沢が必要な場合の下地めっきや、耐食性を必要とするめっきの下地、はんだ付けなどに採用されています。
無光沢ニッケルめっき
無光沢ニッケルめっきは光沢剤、応力除去剤など添加剤が入っていません。その為レベリング性は低いですが、純ニッケルに近いのが特徴です。応力緩和剤の硫黄を含まないため、熱や溶接性に優れ割れにくい為電気部品やカシメ部品に使用されることがあります。ただし、表面に指紋が付きやすいほか、経年変化による変色が発生する場合があります。
半光沢ニッケルめっき
半光沢ニッケルめっきは硫黄を含まないレベリング作用がある添加剤を使用します。光沢ニッケルほどはピカピカではありませんが、電位の差を利用して耐食性を上げるダブルニッケルという処理が自動車部品や機械部品、装飾部品に広く採用されています。また、硫黄を含まないため、はんだ付け製品にも採用されることが多い処理です。
電気ニッケル vs 無電解ニッケル 比較表
| 項目 | 電気ニッケル | 無電解ニッケル(Ni-P 中リンタイプ) |
|---|---|---|
| 成分 | Ni 99.5% | Ni 90-92% P 8-10% |
| 組織 | 微結晶性 | 非結晶性(熱で結晶) |
| 融点 | 1450℃ | 890℃(P 9%) |
| 電気抵抗 | 約8.5μΩ/cm | 60μΩ/cm(熱処理400℃で1/3に低下) |
| 熱膨張係数 | 14-17μm/m℃ | 13-14.5μm/m℃ |
| 比重 | 7.7-8.7 | 7.9(P 9%) |
| 硬さ | Hv150-250(普通浴) Hv400-500(光沢浴) | Hv500±50(析出状態) Hv900±100(400℃ 1Hr) |
| 密着性 Psi | 50000-60000 | 50000-70000 |
| 応力 | 引っ張り応力 | 圧縮応力 |
| 磁気特性 | 強磁性 | 非磁性 |
| 均一析出性 | 不定 | ±5%以下 |
| 析出速度 μm/hr | 25(2A/dm²) | 15-20 |
| ハンダ付け性(濡れ性) | ----- | 1.8秒(析出状態) 塗れない(400℃ 5分) |
| 耐食性 | Ni-Pより劣る | 電気ニッケルより優れる |
| 高温酸化性 | ----- | 350℃ 30分リミット |
| 作業温度 | 50℃(45-55℃) | 90℃(80-95℃) |
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